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5/22関西コミティア/BL委託小説サンプル

  • 2022/05/20 18:00

2022年5月22日(日)インテックス大阪で開催される自費出版即売会に参加します。

 

イベント名:【関西コミティア64】
スペース :【F47】
サークル名:「招福来猫」(しょうふくらいねこ)

 

【在庫状況】

・「甘党執事は子守りの少年を蕩かせたい」在庫少なめ

・「とらわれ人魚が咲かせた恋」在庫少なめ

・「主人の傷が癒えるまで」全二巻/どちらも1冊のみ

 

【留守時間の対応について】

自分の買い物やトイレのため、席を外すことがあります。

30分をめどに帰ってくる予定です、開催はじめ頃~12時まではおります。

 

【委託につきまして】
友人から委託を預かりますので、紹介させてください。


・「王は約束の香りを娶る」作者:東院さち様
 A5/100P/800円
 web再録+書き下ろし
 身分を隠す義兄×盲目の弟/オメガバース設定
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【あらすじ】
 義理の兄を待っていたレフィは、叔父のせいで自由と視力を失う。オークション会場でΩとして売られたレフィを買ったのは、αのローレルだった。あっという間に番にされ、愛を注がれる日々を過ごすうちにレフィはローレルを愛しはじめる。

【本文サンプル】

「やっと仕事が一段落した。と言っても仕事はいくらでも山積みだがな。だからフィオ……」

 隣りに座っていたはずのローレルの声が、レフィの耳朶を直撃した。

「嫌だ、発情してるわけでもないのに、あんたを受け入れる義務はないはずだ!」

「そうだな……。でもフィオ、本当に嫌なのか? 発情しているわけでも薬を盛ったわけでもないのだから、本当に嫌なら反応せずに耐えられるはずだ……」

 ローレルの試すような言葉に先ほど反応しかけた自分を思い出して顔が熱くなる。

「なっ、そんなこと!」

「それともフィオは、誰にされても同じようになるのか?」

 これだからオメガは淫乱だと挑発されたように感じて、レフィは頭を振った。

「そんなわけない! お、お前に何をされたって平気だ!」

 レフィも負ける勝負をするつもりはなかった。最初の時は随分翻弄されてグチャグチャに蕩かされた覚えがあるが、あれは発情していたからだ。発情していなければ平気なはずだ。

「そうか、それならフィオの性器が勃たなかったら、挿れるのは止めよう。もし、口付けだけで勃ったら……?」

「口付けだけだと? 馬鹿にしているのか、そんなもので勃ったらお前の凶器を咥えてやるよ!」

 レフィは鼻で笑った。横でキリカが青い顔をしてレフィを止めようとしているのにも気付けるはずもない。

「フィオは、本当に男らしいな」

 感心したようなローレルの声が僅かに笑いを含んでいることに気付いてレフィはカッとした。馬鹿にされているような気がしてならない。

「さっさとやれよ、どんなものか楽しみだ」

 一切負けるつもりのないレフィの啖呵に、キリカは諦観を込めて頭を下げた。

「お皿を下げさせていただきます。ご用の際はお呼び下さい」

 キリカがいることを忘れていたレフィは、更に真っ赤になってローレルを楽しませることになった。ローレルの遅い食事の片付けをして、リンリンと鈴の音を響かせながらキリカが部屋を出て行った。

「フィオ……、一週間ぶりだ」

 東の国から取り寄せたローテーブルは、軽くて丈夫だった。毛の長いラグを敷いて、寝ることもできそうなくらい大きなクッションに身体を預けて酒を飲むのが貴族の流行だった。

 ローレルはそのクッションの一つにレフィを押しつけて、覆い被さるように口付けてきた。

「酒臭い……」

「久し振りに飲んだから……酔ってるかもしれない。フィオも飲むか?」

「俺のいたところは、飲酒は一年に一度の感謝祭の時だけだったから飲み慣れてない」

「ここでなら、いくら飲んでもいい……」

「いやあまり飲みたくない。自分をさらけ出してしまいそうで怖い。皆よく平気で飲めるものだと思う」

 感謝祭の日、普段は大人しく真面目なユアが裸踊りを披露したのを見たとき、絶対に飲みたくないと思ったことを忘れていない。

「さらけ出してしまえ」

 ローレルの声は懇願を帯びていた。レフィの心の奥を知りたいと暴きたいと思っているのだろうか。

「酔ったらあんたを詰るぞ。それがわかっていて変な男だ。アルファの癖に、虐げられたい趣味の人か?」

 時折そういうアルファがいると、神殿で聞いたことがあった。オメガばかりの神殿は、苦労してきた人も多く、茶化してそういう話もしていた。下ネタには事欠かないことをたまにしか来ない義父は知らなかったけれど。

「フィオになら、……いいかもしれないな」

 何を想像しているのか見えないので、レフィは怖気づいた。手には鳥肌が立っていた。

 酔っ払いの戯言だと思いなおす。

「やっぱりあんたは変だ」

 酒の匂いが近づいてきて、レフィは目を閉じた。僅かにローレル(月桂樹)の葉の匂いがした。

 ローレルは名前にちなんだ香りを放つオメガをいまだに所有しているのだろう。たとえ番がいても性に奔放なオメガを何人も囲うのが貴族の趣味の一つだと聞いたことがある。

 仕事だといいながら、ローレルは古馴染みのオメガを抱いていたのかもしれない。そう思ったら頭にきた。無理矢理番にしたくせに、他にもいるならどうして噛んだのだと詰りたい。けれど、レフィは言葉を飲み込んだ。他にもオメガがいるのならいつか手放してくれる時がくるかもしれないと淡い期待があったから。

 ただ、本能は裏切られたという怒りで染まっていた。レフィは絶対に負けないと奮起した。

「フィオ……」

 ローレルの口付けは深くてしつこくて、すぐにレフィは負けを悟った。唇を食まれても、合わさっているだけでもレフィは息が上がってしまう。舌で下の歯の奥を押されながら、指で顎を撫でられると喉の奥がむず痒い。首筋からゾクゾクと震えが上がってきて、レフィはローレルの身体にしがみついた。

「んぅ――……あ……っ」

 舌の先を噛まれると腰の奥が熱くなった。

「フィオ、私の勝ちだ」

 瞼に口付けて、嬉しそうにローレルが宣言した。レフィの意気込みなど呆気なく散った。ローレル(月桂樹)の葉の匂いのことも頭から消えてしまっていたから、完敗だ。

「……あんたの口づけはしつこい……」

 確かにレフィのペニスは勃ち上がっていた。こんなに簡単にローレルの思い通りになる自分の身体にレフィは愕然としていた。
 どうしよう、あんな凶悪なものを咥えるなんて出来ない……。
 レフィの血の気が引いた時、ポスッと音がして、ローレルがレフィの横に転がった。

「さっそくやれって? おい、どこがあんたの馬鹿デカい凶器か俺にはわからないんだ」

 どうしてもローレルが相手だと素直になれなくて、レフィは内心の泣き言を微塵も感じさせないように必死で言葉を吐き出した。

「ローレル、手伝えよ。どこかわからないって……」

 言ってるだろうと怒りながらレフィはローレルの身体をまさぐった。

 その瞬間、スゥスゥという規則正しい吐息が耳をついた。まさか……と思いながら、トントンとローレルの身体を叩いてみた。

「んんぅん」

 やけに官能的な寝息をたて、ローレルはレフィを抱きしめた。

「ちょっ、待って――。こんなところで寝たら、風邪を引くぞ」

 春とはいえ疲れて酒を飲んでいるのに。

 レフィは必死に力をいれてローレルを引き剥がそうとした。筋肉質で無防備な身体がこれほど重いとは思わなかった。

「駄目だ……」

 自力でどうにかするのは諦めて、レフィは手を伸ばした。指先に触れた鈴を鳴らすと、キリカが鈴の音を鳴らしながら入ってきた。

「……フィオ様、これは」

 これ、というのが眠ってしまったローレルのことなのか潰されているレフィのことかわからないまま頷いた。

「眠った――。こいつ、どけてくれ」

「またガッチリと抱き込んでますね。フフッ、本当にローレル様はフィオ様のことが好きなんですね」

【サンプルここまで】

 

 

 

 

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