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【A5二段カバー付き/168P/イベント価格1200円】
・挿絵・4コマ漫画あり
※攻めが年上で、受けがよしよしされる。
「いい子だ」という台詞が入ります。
どちらも「年上/敬語攻め」「主従関係」「魔術師」などの要素あり。
きよにゃ/【魔術師を目指す侍従×虚弱なお坊ちゃま】
東院さん/【執着系護衛騎士×風の加護を持つ魔術師の皇子】
※ラブシーン)性描写)がありますが、文字表現のため成人指定はしておりません。
※BOOTHにて予約受付中。発送は9/8になります。
https://booth.pm/ja/items/4074290
※書店委託はコミコミスタジオ様にて。予約のほか、イベント終了後にも残部をお預けします。
https://comicomi-studio.com/goods/detail/145924
【イベント初売り】2022/9/4 「J.GARDEN52」
スペース【E25a】「招福来猫」にて初売りです。
以降、9/19関西コミティア 【H29】「招福来猫」
9/25文学フリマ大阪 【F05】「招福来猫」でも頒布します。
【作品紹介その1】
「魔術師は幼きあるじに愛を誓う」作・きよにゃ
【あらすじ】
子爵家の一人息子・フリッツは馬車に酔ったところをクラウス
という少年に介抱される。フリッツの侍従として子爵家で働く事に
なったクラウスは、川で溺れたフリッツを抱きかかえて意識を失う
ほど尽くしてくれる。クラウスに恋心を抱き共に学校に通うフリッ
ツだが、クラウスはそのたぐいまれな魔術の成績で研究機関へと
進む。学校を卒業する頃、クラウスが有名になって街に戻ってくる。
【作品紹介その2】
「魔術師王子は銀髪の騎士に恋をする」作・東院さち
【あらすじ】
過去、兄を助けるために魔術を暴走させた王子・セラフィは離宮で
孤独な日々を過ごしていた。ある日護衛騎士見習いのアレクシスが
セラフィの前に現れる。今までの苦痛をなぎ払い、彼はセラフィに
真心と安らぎを与えてくれた。四年後、アレクシスの成人を機にセ
ラフィの幸せは終わりを告げる。アレクシスが兄の護衛になること
が決まったのだ。さらに、魔術師となるために新たな生活を余儀なく
されたセラフィは――。
セラフィが身の内で抑えていた風の力を集めようとした瞬間、確かに集まっていた魔力が弾けるように消えた。
「はははっ! 面白い、この離宮は魔術が使えないようになっているのですよ。あなたがどれほど強大な風の使い手であろうと――っ、ブッ、ギャッ!」
両手を広げて陶酔したような笑いを浮かべながら、ネグレスは床に倒れていった。その背中をアレクシスの脚が踏み下ろしている。
「よくも殿下に向かって鞭を振るったな」
整った顔を怖いと思ったセラフィは多分間違っていない。その後ろからやってきたカリナがセラフィを後ろから抱きしめた。
「殿下……」
「もういい……、許されなくてもいい。ここから出る! もう、やだ!」
「あなたの居場所など、ここには――ギャッ!」
アレクシスはネグレスの首を掴み腕で締め付けた。静かになったネグレスを荷物のようにどさっと転がし、セラフィに近づいてきた。
「来ないで!」
さっき魔力を集めようとしたせいか身体の中が熱くて、グルグルと力が渦巻いていた。この離宮なら大丈夫だとネグレスは言っていたけれど、ネグレスを信用してもいいのかセラフィにはわからなかった。
「アレク! 身体が熱い――。暴走してるわ」
カリナの焦ったような声でアレクシスは近づくのを止めた。
「二人ともどっかに行って!」
それでいい。距離をとって離宮から逃げて欲しい。セラフィを守ろうとしてくれたアレクシスに怪我をさせたくない。
「震えてる……。私のことが怖いですか?」
アレクシスは暴走が怖くて止まったわけではなく、セラフィを怖がらせないために止まったのだと気づいた。セラフィが怖れているのはアレクシスではなく、セラフィ自身だ。
「怖い――っ、アレクシス……自分が怖いんだ!」
叫んだ瞬間、セラフィはアレクシスの胸の中にいた。
「怖くありませんよ。殿下は今までずっと我慢していたのでしょう? 今も必死に抑えようとしている。泣かないで――、私はあなたの涙に弱いのです。よしよし、頑張りましたね。偉かったですよ」
アレクシスはセラフィを片手で抱き上げて、首から回した手で頭を撫でた。そして寄せた頭の先にキスをした。
「ア……アレクシス」
「嫌でしたか? ご褒美のキスは頭でいいんですよね、カリナ」
「……そうだけど、ビックリして殿下が固まってるわよ。暴走が収まったようでよかったけれど」
アレクシス達の家ではいい子にご褒美のキスがあるらしい。何だか胸のあたりがあったかくて気持ちが良よくて、セラフィは瞼が重くなってきた。
【お試し読みここまで】